ウェブ解析士を取得したら仕事内容や視点が変わった件

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これは「WACA Advent Calendar 2023」の19日目の記事です。

https://adventar.org/calendars/9249

ウェブ解析士を取得して起こった仕事上の変化や考え方の変化についてお話したいと思います。

どんな資格を持っている?

私は、いまWACAの3つの資格を持っています。

  • ウェブ解析士マスター
  • 上級SNSマネージャー
  • 初級ウェブ広告マネージャー

なぜウェブ解析士等の資格をとったか

ウェブ解析の仕事を行う前は、主にはデザイナーやコーディングなどサイト制作全般を行っていました。

あまりサイト設計の方は行っていなかったんですね。

当時はそれでもよかったのですが、だんだんクライアントさんから「商品を買ってもらえるようにしたい」「問い合わせを増やしたい」などの要望をいただくことが増えてきました。

ユーザビリティだけは学んでいたので、「使いやすいサイト」にすることは可能だったのですが、果たしてそれで本当に問い合わせは来るの?という疑問は持っていました。

なんとなくGoogleアナリティクスを見る知識は持っていたのですが、その数値を見てどう改善に活かせば良いのかが分からない状態です。

転職とフリーランスとして出発

そんな中、転職する機会があり、転職と同時にフリーランスとしてもお仕事を開始しました。

転職先の会社も新たに立ち上がった組織だったので、これから自分の強みになるところを作っていって仕事を獲得できるようにならないとこの先厳しくなるな、というのを感じていました。

ウェブ解析士という資格があるということはそれより前から知っていて興味もあったので、知識を身につけようと思取得を決意したというのが経緯です。

ウェブ解析士を取得して仕事上何が変わった?

課題を発見しやすくなった

サイト改善やリニューアルのご相談をいただく時に、何が課題なのかを発見しやすくなりました。

例えば、以前なら「コンバージョン率が低い、問い合わせが来ないのはユーザーが「申し込みたい」と思える魅力が薄いからだ」と考えていたことも、データをきちんと見ると、実際はそもそもその魅力ページに到達していなかった、という事例もありますあります。

また、「デザインが暗いからダメなんじゃないのか」という仮説に対しても、そもそも社名を指定しての検索流入のみで、新規顧客へのアプローチが課題だったということも。

改善策の焦点が定まるようになった

上記のように、何が課題なのかが分かるようになったので、必然的にどう改善していけばよいかも狙いが定まりやすくなりました。

これで、余分な変更作業が発生する確率は下がり、ある程度的確に改善できるようになったと思います。

専門家としてみられるようになり、解析の仕事が増えた

ありがたいことに、解析のお仕事をいただくことが多くなり、セミナーなどにもいくつか登壇する機会をいただくことができました。

この資格を持っていたことでかなり大きなお仕事をいただき、現在でも数年がかりのプロジェクトに携わっています。

同じウェブ解析士の方との交流ができた

同じタイミングで試験を受けていた同期の方や、ウェブ解析士関連の勉強会でお会いした方、ウェブ解析士協会の委員会活動でご一緒した方など様々な方との交流ができました。
特に委員会活動では、ウェブ解析士サイト運営を通じて色んな方の考えを聞くことができたので、大変学びになりました。また機会があれば参加したいなぁと思っています。

コロナや子育てで数年お会いできていませんが、また集まれたら良いなぁと思っています。

ウェブ解析士取得後、考え方は変わった?

Webサイト以外のマーケティング視点でも考えることができるように

サイトだけに焦点がいくのではなく、様々なデータのリサーチ方法、強みの見つけ方などマーケティングに必要な広範囲にわたる知識を学ぶことができ、考えに活かせています。

昔、Web担当者Forumのサイトで「Webマーケッター瞳」という、Webマーケティングに奔走する主人公を描いた漫画が連載されていました。

主人公の「瞳」がWebマーケティングについて様々な施策を行っていくのですが、その中で以下のようなエピソードがありました。

  • かわいいボトルデザインの洗剤の絵が入ったトラックを海外有名人が目にするであろう場所で走らせる
  • そのトラックをターゲットとしていた有名人が目にする
  • その有名人が洗剤を購入し、飛行機に持ち込もうとする(飛行機は液体持ち込みNG)
  • 有名人が洗剤持ち込みで検査に引っかかったとニュースに
  • その際に紹介された洗剤が人気になって売れる

私は、当時これを見て「Webじゃないから私には特に関係ない話だ」と思っていました。
しかし、ウェブ解析士の勉強をしてからは「めちゃくちゃ関係ある」話という意識に変わりました。
今思うと、瞳さん、なんでそんな発想ができるんだ・・・!天才・・・!ってなります。

ウェブ解析士は、顧客の事業の成果に繋がることを第一に考えています。
Webにこだわらず、様々な視点で考えることが大事だということですね。
この漫画を読む視点も変わりました。

逆に色々やるべきことが多くなっている気がする

しかし、裏を返せば「色々知っておかないとダメ」な状況になっているので、常にアンテナを張り情報収集をし、自身で試せることが試してみて業務に活かすということが不可避になりました。

それはそれで楽しいので性に合っていると思っています。

まとめ

資格取得きっかけで仕事内容や考え方に大きな変化がありました。

この資格をとっていないと出会えなかった方、たどり着かなかった考えや情報があるので取得してよかったと思っています。


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ウェブ解析士マスター /上級SNSマネージャー/ a-blog cmsエバンジェリスト

香川県生まれ。1998年からウェブ制作に取り組む。制作会社にて企業・ECサイトのデザイン、ディレクション、CMS構築等を担当後、2015年7月に独立。

デジタルマーケティング・ウェブコンサルティング、UI、UX設計を主軸に戦略から考えるウェブサイト設計・構築を行う。

趣味は和太鼓演奏。香川県三豊市で活動する「和太鼓集団 響屋」メンバー。実家の桃農家も手伝う兼業農家。

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