第24回リクリセミナー「一人の経営。会社の経営。」参加レポート
2015年05月19日(火)
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5/16(土)に、大阪で行われたリクリセミナー「一人の経営。会社の経営。」に参加してきました。
リクリセミナーは、去年10月の第20回リクリセミナー「Webディレクターの頭の中」でお話させていただいて以来、2回目の参加です。
今回は経営ということで、技術やマーケティングとは少し毛色の違う話題。ちょうど前職を退職し、これから独立等目指していくまさにその時でしたので、とてもタイミングが良かったです。今までサラリーマンだけをやってきたので、経営やお金の部分は全くの無知でした。また、色々な企業の内部事情を聞いていくなかで、経営部分で失敗はできないなぁと思っていました。そういった背景もあり、本当にまじめに、真剣に取り組んでいこうと考えている内容でした。
「お金の話。」
中央会計 梛野さんのセッション。法人と個人の違い、また、会計におけるQ&Aをわかりやすく説明してくださいました。
もうちょっと予習していけばよかったのですが、なんとなく、控除って何?費用って?というところが用語として知っているレベルでしたので、きちんと復習しないと、という感じです。 ただ、Webや本などで読むだけではしっくり来なかった内容も、スライドやホワイトボードを使って説明いただいたので、すっと入ってきました。
そういったことをきちんと知っておいた上で、法人が良いか個人が良いかの選択をできれば良いですね。 その選択を判断するだけでなく、きちんと損しないように帳簿つけていきます。いきます・・。
起業については、FirstStepスタッフブログに書かれているそうですので、じっくり読んでみます。
また、とりっぱぐれの対処法について結構詳しく説明してくださいました。 基本的にはうるさい(笑)人にはきちんと払うそうなので、まずは電話をする、それがだめなら内容証明、少額訴訟・・・と続きます。こういった話を詳しくされるあたり、そういうケースが多いのかなぁとも勘ぐったりしました。どうなんでしょうね。
あと、ふるさと納税はとってもお得だそうです!
「これがこもりの生きる道」
こもりさんのセッション。普段技術的なお話はお聞きすることが多かった分、ぜひ聞いてみたいと思っていました。
「一人の経営。会社の経営」のタイトルにもあるように、こもりさんはフリーランス=一人でされている立場でのお話。 依頼をいただくためにはどのようなことを意識しているか、複数の収入先を持つようにしておくなど様々なお話をしていただきました。
依頼をいただくための工夫をする、収入源を複数持つ、できれば定期的に安定した収入を確保できる仕事をする、効率よく行う、など、私がこれから考えていかないといけないことに直結していて、目標が見えてきたように思います。
これから一番考えないといけないと思ったことは、「自分にしかできないことを作る」ということです。サイト制作の時にも、お客さんにはいつも聞いていることですよね。 「ユニークなものはありますか」「競合会社とくらべての強みはありますか」。
もちろん自分の事業にも当てはめる必要があります。この先、「Webサイトが作れる」だけじゃ生き残れないのも肌で感じています。今まで自分が思っていた強みは「マネジメントできる」ということでした。しかし独立しようとしている今、フリーランスとしては一人です。ディレクションのスキルと言い換えればいいのかもしれませんが、もっと自身を持てる「自分だけにしかできないこと」というのを確立していかなければいけないですね。
独立の相談を色々な方にさせていただいているのですが、アドバイスいただくのは、やはりこの部分。自分なりに方向性は少し考えているので、頑張っていきたいですね。
「成長するストーリーの描き方〜組織と未来をデザインする〜」
アルファサード 野田さんのセッション。会社を経営されている立場からのお話です。 最近東京にオフィスを持たれたり、新規事業を始められたりとSNSで拝見しており、どのような思いで経営されているのかということがすごく興味がありました。また、少し前まで会社勤めをしていたので、他の会社がどのような経営をしているのかを知りたかったというのもあります。
前半は、一般的な経営についてのお話。 バランスシートについて説明いただきました。バランスシートはなんとなくの見方は分かっていましたが、それがどういう意図で作られ、どのような内容だと良いものかというところまで分かってなかったので勉強になりました。
バランスシート、「この内容だとここの項目ね」というのが明確に決まっておらず、経営者のさじ加減で右側にも左側にもなりうる、ということでした。経営者の考え、意図がすごく反映されているっていうことですね。そのため、「銀行にウケが良いバランスシート」「株主にウケが良いバランスシート」というのも作れるわけです。やりすぎると、粉飾です(笑)。 見せられる側も作成する側も、きちんと本質を把握できていれば良いですが・・。
後半はアルファサードさんの組織づくり、未来のお話。 会社や事業の方向性を決めるために、以下のことを考えられているそうです。
「社会の困り事を明確化→どうやったら解決できるか→それが解決したら、どんな社会になるか」
ちょうど、別件で大和ハウス創業者の石橋さんの考え方を耳にしたところで、その石橋さんもこのような考え方をやってきて、拡大してきたということでした。
石橋さんは、夕方になっても外で遊んでいてなかなか帰らない(自分の部屋が持てない)子供に着目して、ミゼットハウス(簡易子供部屋)を考え、成功したそうです。お金のこともそうですが、そういった着眼点を養うということも大切だと感じました。いろいろやるべきことはありますね・・。
印象に残った2つの言葉
今回のセミナーで、特に印象に残った2つの言葉があります。自分が今までに体験したことの良い部分、失敗した部分に重なり、色々と思うところがありました。
「お金があっての心のゆとり」
直接的な表現ですが(笑)。お金というのは、現金または現金に近いお金ということです。バランスシートで見た目良くいじくったお金のことではないです。 現金がそれなりにある、ということは、それがそのまま精神的なゆとりに繋がってきます。逆に現金が無いと、月々の請求や支払いに関してかなりナーバスになり、それだけでも神経をすり減らしてしまいます。 新規事業を立ち上げる場合でも、現金があるのと無いのとではずいぶんと変わってきますよね。また、これは別の会社のことですが、リーマンショックがあり評価額が一億円以上下がっても、その時ある程度の現金があったから今は無事立ち直った、という話も聞きました。 現金は、何をするにしてもやっぱりある程度は必要ということですね。
「北はどっちだ?」
野田さんのセッションで出てきた言葉。北=目標とすべき経営理念 ということです。何のために会社を作ったか、経営理念は何かというところをきちんと決めているとのことでした。
組織で動くことになると、やっぱり社長や会社がどのような方向に向かっていくかということを把握した状態だと、それぞれのメンバーもその方向に向かうという判断材料にもなり、モチベーションにもなります。最近、会社を立ち上げた方ともよくお話をするのですが、この経営理念の部分に大変力を入れているとのことでした。地元のうどん屋さんは、経営理念を決めるために社員全員を会議室にあつめてみんなで話し合って決めたそうです。
自分も、昔この仕事につこうと思っていた時に考えていたことはある程度あるので、それを明確に言葉としてまとめていけたらと思いました。
懇親会では、大阪はもちろんのこと、愛知、岡山、広島など県外から来られた方も結構いらっしゃって、色々とお話できて良かったです。 この日に帰ったため、2次会参加できず残念でした・・。今度はきちんと泊まろうと思います!