スマホ初心者の母にスマートフォンサイトのUIについて色々聞いてみました
2014年05月14日(水)
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おそらく自分の母親世代である方も対象になるであろうスマホサイトを制作するために、母に色々と意見を聞いてみました。
母は、スマートフォンで私のインストールしたアプリでレシピ見たり、天気予報を見たり、ニュースを見たりするぐらいで、積極的にネットで検索はしないけど、必要に迫られると見るというぐらい。
そこでいくつか驚いたこと、なるほどと思ったことがあったのでご紹介します。
右上の三本線はメニューとは認識しないどころか、「メニュー」という文言すら何を指しているのか分からない
最近、スマートフォンサイトではヘッダの右上に「三本線+メニュー」のボタンが配置されることが多くなっています。三本線だけ、というサイトもありますが、万人がターゲットのようなサイトは、「メニュー」「MENU」の記載が大体あります。
しかし、私の「このメニューっていうボタンを押したらメニューが表示されるって分かる?」という質問に返ってきた答えは、
「メニューって何のこと?」
でした。 母は、「メニュー」=「サイトの内容の一覧」という認識が無いみたいで、右上に「メニュー」と書かれたボタンがあっても分からないから押さない、とのことでした。
どんなラベル名だったら分かる?
では、どういうラベル名だったら分かるか?を聞いたところ、「目次」だったら分かりやすいと言っていました。 確かに「目次」だと意味合いも変わらず良いかもしれません。ただ、
- 一般的には「メニュー」という言葉が浸透していること
- 一旦「メニュー」=「サイトの内容の一覧」を認識できると後は問題ないということ
という理由で、単純に「目次」を採用するかどうかというところは要検討です。「メニュー(目次)」というのが分かりやすいのかな・・・。 最低限、右上のメニューボタンを使わなくてもサイトが巡回できるようにすることを考慮する必要がありそうです。
レスポンシブウェブデザインのサイトで、ナビゲーションが右上のボタンしかない、というのは、ターゲットによっては避けた方がいいかもしれません。
とりあえずスクロールしてみる
ページを開いて自分の欲しい情報を探す時は、ファーストビューに欲しい情報がなくてもとりあえずスクロールをしてみるそうです。逆に、何かをタップしたり、フリックしたり(キービジュアルやバナーのカルーセルなど)、タブを切り替えるなどはあまりしないとのことでした。
ページを下まで見終わった後、ページの先頭まで戻って他のコンテンツに移動するのは面倒くさい
これは自分もそうなのですが、ページを見終わった後に他のページに遷移する際、一旦トップページやページの先頭に戻ってメニューボタンを開き、遷移するということが面倒くさく感じることがあります。
ページを見終わった後、他のページに遷移しやすくする工夫も必要なようです。
まとめ
聞いてみて感じたことは、「ページを開いてから下までスクロールする」というのを主な動作としていて、ページを遷移したとしても、その繰り返しをすることが、ストレスなく閲覧できるということなのかなぁと考えました。
確かに、それだと動作がシンプルになり、スマートフォンの操作自体に迷うことは少なくなります。
これは母のひとつの意見に過ぎませんが、聞くことによって自分で考えてもみなかったことが発見できました。 今後のスマートフォンサイト制作のヒントになればと思います。