GA4でURLクエリパラメータを除外する【js不要】
2022年07月05日(火)
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アクセスされたページURLを見ると、以下のようにURLの後ろに「?」などの文字列が追加されていることがあります。
これを、「URLクエリパラメータ」といいます。
https://aogiri.net/aaa.html?fbclid=aaaabbbbcccc&author=eriko
従来のGA(ユニバーサルアナリティクス)では、ビュー設定の画面で簡単にクエリパラメータの除外設定ができていました。
しかし、GA4は同じような設定画面がありません。
GTMを使って、クエリパラメータ除外設定を行う必要があります。
この記事では、GA4とGTMを使って、URLクエリパラメータを除外する方法について解説していきますね。
GTMでjavascriptを書かない方法なので、少し手順は多いですが簡単に設定できます。
この設定が有効の間、除外したクエリパラメータは一切計測できなくなります。
そのため、クエリパラメータ除外前のデータを別のプロパティとして残しておくことを強くお勧めします。
除外するクエリパラメータを洗い出す
まずは、除外したいクエリパラメータを洗い出します。Facebookからシェアされたfbclidなどはよく見られるパラメータです。
自サイトのクエリパラメータを超簡単に確認する方法
@RK_prvさんが、クエリパラメータを簡単に抽出するGoogleデータポータルを作成されています。
ファイルをコピーして、UAまたはGA4で自サイトのソースを選択するだの「超簡単」ツールです!
こちらからデータポータルをチェック!
【アナリティクス関連のTips16】
— Ryo Koriyama (@RK_prv) July 5, 2022
GA4は「page_location」でパラメータを含むURLを記録します。除外する必要があるパラメータが含まれているか確認することをおすすめします。#UA 、#GA4 どちらからでも簡単にパラメータを抽出できる #データポータル をシェアします。https://t.co/ZEjjq31VlR pic.twitter.com/daiR4Jlx7b
よく見られる、除外したいパラメータ
パラメータ名 | 内容 |
---|---|
fbclid | Facebookでシェアされたリンク |
yclid | Yahoo!広告経由 |
gtm_debug | GTMのプレビューモード |
計測したいパラメータは、除外せずに必ず残しておいてください。
除外するパラメータは慎重に検討しましょう。
GTMで除外したいパラメータをユーザー定義変数として追加
パラメータの洗い出しができたら、次はGTMで設定をしていきます。
まずはユーザー定義変数を作成します。
【変数】をクリックし、ユーザー定義変数右横の「新規」ボタンをクリックします。
新規変数作成画面が開くので、任意の分かりやすい名前をつけます。
「変数タイプを選択して設定を開始」をクリックすると、タイプを選ぶ画面が出てくるので
「コミュニティ テンプレートギャラリーで変数タイプをさらに見つけましょう」
をクリック。
すると、変数タイプ一覧が出てくるので、検索窓に
url cleaner
と入力して検索します。
「URL Cleaner」というテンプレートが出てきたら、クリックして選択します。
「テンプレートの詳細」画面が開くので、「ワークスペースに追加」をクリック
その後出てくるメッセージを確認し、「追加」をクリック
通常であれば、ここで変数の設定画面が開きますが、2022年7月5日時点では設定画面が開きません。
ブラウザをリロードして、再度「URL Cleaner」を選択してください。
変数タイプ一覧に「URL Cleaner」が追加されたので、クリックして選択します。
選択後、設定画面が表示されます。
URL Cleanerの設定
URL Cleaner設定画面では、以下のように設定します。
設定項目 | 設定内容 | 説明 |
---|---|---|
Full URL | {{Page URL}}※括弧は半角 | 置換前のURLを取得 |
List Method | Blacklist | 除外設定を行うのでBlacklistを選択 |
Allow Partal Match And RegEx | 必要な場合はチェック | 正規表現を使う場合はチェック |
Parameter Whitelist Table | 除外したいパラメータ | 除外したいパラメータを必要な数だけ登録 |
Result Format | Clean URLを選択 | 置換後のフォーマット(パラメータ除去されたURL) |
設定後、変数を保存します。
次は、GA4のタグを設定している箇所を変更していきます。
GA4を設定しているタグを変更
メニューから【タグ】を選択し、GA4が設定されてあるタグをクリック
【設定フィールド】に page_location、
【値】に、先ほど作成したユーザー定義変数名を入力します。
これで一通りの設定は完了しました。
次は、設定が間違っていないかをテストしていきます。
クエリパラメータ除外設定のテスト
GTMの「プレビュー」で、除外したいパラメータ付きURLにアクセスします。
gtm_debugは自動的に追加されるので、今回は
https://aogiri.net/?fbclid=aaaaaaa
のURLをテストしました。
GA4画面から、【設定】→【Debug View】を開きます。
プレビューモードでアクセスすると、「page_view」のイベントが表示されているので、クリックします。
page_viewイベントのパラメータ一覧が表示されるので、「page_location」を開きます。
ここで、URLに先ほど指定したパラメータがきちんと削除されていればOKです。
https://aogiri.net/?fbclid=aaaaaaa& gtm_debug=xxxxxx
のURLだったものが、パラメータが消えて
https://aogiri.net/
となっているのが確認できました。
GTMを公開
パラメータが除去できていることが確認できたら、GTMを公開します。
これでパラメータ除去設定は完了です。
お疲れさまでした!!
GA(ユニバーサルアナリティクス)より設定が難しくなっていますが、URLクエリパラメータの除外はデータをスムーズに計測していく上で重要なので、設定しておきたいですね。